肩こり
首から背中の上部にかけて、また肩や上腕に関係する筋肉に生じる鈍い痛みや圧迫感、不快感などを肩こりと言います。肩こりの主な原因には、肉体的・精神的なストレス、自律神経の乱れなどによる肩周辺の筋緊張と血行不良といったことが考えられます。
なお具体的な日常的原因としては、以下のようなものがあります。
- 同じ姿勢での長時間にわたるデスクワーク
- 運動不足
- ストレスによる過剰な緊張
- 寒さや冷房 など
また、肩こりはある病気が原因で起きることもあります。この場合は、重大な疾患が隠れていることも考えられますので、肩こりが気になるようになりましたら、一度は整形外科を受診するようにしてください。以下のような疾患がある場合は、肩こりの症状が現れます。
- 肩関節周囲炎（四十肩、五十肩）
- 眼精疲労
- 高血圧
- 低血圧
- 更年期障害
- 狭心症／心筋梗塞 など
肩こりの診療について
原因のよくわからない肩こりにお悩みの患者様には、問診や触診による診断をはじめ、X線などによる画像検査を行い、原因を調べてから、その原因に合わせた薬物治療、ならびに生活指導をいたします。なお薬物治療では、筋弛緩剤や鎮痛消炎剤、神経ブロック療法、トリガーポイント注射などを単独、もしくは組み合わせて行います。
腰痛
ブロックのように積み上げられた5つの骨（腰椎）で構成されているのが腰です。腰痛の原因の多くは、この腰椎に負担がかかったり、障害が起きたりすることによって発症しますが、その他にも様々な要因が、腰痛の発症に関係しています。その要因や病態によって治療法は異なりますので、正確な診断がまず重要になってきます。腰痛で医師に相談する際は、腰がどのように痛いか、どんな時に痛むか、また腰以外にどこが痛いかなどについて、詳しく伝えるようにしてください。
なお、腰痛を訴える方の多くが一過性のものですが、急性腰痛（ぎっくり腰）を繰り返す方や、慢性的な腰痛に悩まされる方も少なくありません。また、以下のような疾患で腰痛が現れることもあります。重大な疾患が隠れているケースもありますので、腰痛が気になったら一度は整形外科を受診ください。
腰痛から考えられる代表的な重大疾患としては、以下のようなものがあります。
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 背骨の骨折
- がんの骨転移
- 胃潰瘍
- 尿路結石
- 子宮筋腫
- 解離性大動脈瘤 など
腰痛の診療について
腰痛が疑われる場合は、まず原因を調べる必要があるので、問診や診察、X線検査などの画像検査を行います。その後、原因に合わせた薬物治療や理学療法、ならびに生活指導や腰痛体操といったご指導をいたします。
薬物治療では、筋弛緩剤や鎮痛消炎剤、神経ブロック療法、トリガーポイント注射などを単独、あるいは組み合わせて行います。
運動療法としては、医師の指示のもと理学療法士、柔道整復師によるリハビリテーションを行います。
他に、Spine Dynamics療法、腰椎牽引、鍼灸治療など、それぞれの腰痛の程度、原疾患ごとに適切な治療を選択します。
装具療法としてコルセットなどを使用することもあります。
腰痛体操も効果的
日頃から腰痛を起こしやすい方は、姿勢の悪さや、体幹や下半身の筋肉バランスの問題が関わっているケースが多く見受けられます。このような姿勢の悪さや筋肉のアンバランス、筋力の低下を改善するには「腰痛体操」が効果的と言われています。ただし、腰痛の種類や病期によっては、悪化することも考えられますので、腰痛の症状にお悩みの場合は、一度当クリニックへご受診ください。